のんびり新卒生と焦りの三十路前

今日は、某会社の新卒生を対象にした会社説明会に行ってきました。(仕事で・・・ね。)今年は少しだけ景気が上向きなのと、少子化、そして何より07年問題を前に、各企業、特に都会の大企業の採用枠が広がっているようで、その分、地方の中小企業は、よい学生を採るのが大変です。

そのせいか、企業側が下手に出すぎというか、学生側がえらそうというか、99年新卒(就職の超氷河期)の私にとっては、驚くことが多々あります。


「説明会は交通費が出ないなら行きたくないのですが、説明会に出ないとエントリーはできないのですか?」


確かに、大学生にとって交通費が大変なのはわかる。でもこれって「お宅は交通費を出してまで行くところではありません。」と言っているようなもの。それを平気で質問できるところが恐ろしい。私が大学生の時には、「年収300万円もらおうと思ったら、就職活動に150万円は使え」と言われたものです。何度も県外に通いましたよ〜。

おかげさまで得た仕事、今は退職して違う道を歩んでいるものの、やはり大きな企業での仕事の経験はよかった。再就職の際にも、一応自分を「売り込む」ことができる力はついていたし。初めから小さなところ、田舎でしか働いたことがない人には分からない「人との接し方」「仕事のまわし方」「世の中の流れへの敏感さ」・・・などなど、違った感覚が自然に身についている点については自負している。

こんな風に、心の奥ではちょっと天狗になっているけど、今の会社自体では、まだ何も成果を出していないのだから、そこのところは現実を受け止めて、「謙虚」に過ごしています。
もちろん、小さなところだからこその良い所もあるわけで、両方経験できる私はラッキーだ。仕事の面、人間関係の面、細かいことを言うときりがないけど、かなり恵まれている。



さて、こんな運の良いうさぎさんの友達は、結構苦労しているのです。
三十歳前の女性が、再就職するのは、本当に大変。
私も、今の会社を受ける前に受けてみたところで「結婚しないのか」と言われたことがある。本当に大きなお世話だし、面接でこんなこと言うなんて、やっぱり田舎だなぁと思ったけど、地方都市の現実です。
初めはこの現実がよくわからなかった。私より先に再就職活動をしている友達が、「年齢的にギリギリだねぇと言われた」というのを聞いて、「なんで?募集要項だと、35歳くらいまで・・・でしょ。余裕やん!!」と思ったけど、あくまでそれは男性を対象に考えたもののようです。
30歳の男性の場合、22歳の新卒生より8年分の力をつけていて、残り(定年まで)30年ある、だから採用する価値があると思える。でも女性の場合、8年分の力をつけていても、残りが2〜3年しかない(結婚、出産などで)とみなされる。だから採用してもらえない。何か特別アピールできるものがないと、そこそこの仕事は得られない。


のんびりした新卒生より、きっと100倍仕事ができる友達(たち)に1日でも早く良い仕事が見つかるように、私も努力したい。今の仕事だったら、その夢も不可能ではない。もちろん自分のために得た仕事だけど「自分と同じように頑張ってるけど報われない気持ちになってしまった女性を助けたい!」そう思ってチャレンジした仕事でもある。


具体的プランはまだできていないけど。。。
とりあえずこのブログをたまたま見てくださった会社のトップの方、採用担当者の方、あなたの周りに、一生懸命よい仕事をしてくれるであろう女性がたくさんいます!初めから「男性が採りたい」なんてことばかり言わないでくださいね〜。