ごめんね

ごめんね。
何もわかってなかったね。

私よりも何倍も真剣に2人の将来を考えて出した答えなんだね。

私は自分のことしか考えていなかった。
「結婚」という確かなものがないと、自分の人生は賭けられないと思った。
だから、留学を申し込んでギリギリになって、日本で就職したんだ。
でも、もしかしたら、
あの時、北京に行ったいたら、また二人の人生は変わっていたのかな。


結婚もできないのに、北京で生活すること、仕事をしないで勉強することは
意味がないと思ったの。
でも、私に対する気持ちが無くなったのではなくて、いっぱい悩んでいたんだね。


北京である程度の期間生活していたら、お母さんにもいつかきっと会えたよね。
お父さんやお母さんが、あなたをどんなに頼りにしているか分かっているから、
悲しませたくはなかったの。
一度も会ったことはないけれど、あなたをこの世に送り出してくれた、
私にとって大切な人だよ。

でも、お母さんが嫌いなのは、私じゃなくて「日本人」
もしかしたら、時間をかければ分かり合えたのかもしれないね。


今、本気で後悔している。すごく勝手なのはわかっているけど・・・。
北京に行きたい。